当番世話人挨拶

テーマ 『考えよう、透析患児の様々な環境』

腹膜透析、血液透析は安定した電気や水などがあって、初めて確実にできる医療です。しかし、それらが供給できなくなった場合、一体どのように対処すれば、患者さんに負担をかけずに続けて医療ができるのでしょうか。今回、東日本大震災をご経験された医師、災害に詳しい看護師から御講演をしていただき、限られた環境でいかに医療を継続したのか、3年を過ぎてどのようなシステムを構築しているのかなど知りたいと思っております。我々はそれを踏まえ、今後来るべき震災に際し、どう準備をしていくべきなのか、どのようなことを患者さんにお話ししていくべきなのかを考えていければと思っております。そのほか、皆さんが悩んでいると思われる透析を最後の延命として導入するかをどのように考えているのか。一度皆さんと一緒に考えていければと思っております。またその時、医療的な立場だけからではなく、法律的にもどうなのか、先生をお招きして違う角度からもこの問題を考えていければと思っております。その他、移行期支援に関しても今回も御講演をお願いいたしました。今回、千葉で開催をと思っておりましたが、盛りだくさんの内容のため、少しでも交通の便がいいところを考え、東京女子医科大学の弥生記念講堂をお借りしての開催とさせていただきました。年の瀬の会となりましたが、皆さんお誘いの上の参加をお待ちしております。

                                        千葉県こども病院 腎臓科
                                                  久野 正貴